愛車がある生活は便利ですが、春になれば自動車税の通知が届き、車検の年にはまとまった出費が必要になります。駐車場代や保険料も含めると、維持費は決して安くありません。しかも、平日はほとんど乗らずに駐車場に止まったまま、という方も多いのではないでしょうか。もし、車は所有するものという思い込みを少し手放せたら、暮らしはもっと身軽になるかもしれません。今回は、必要な時だけ車を使うカーシェアリングという選択について考えてみます。
カーシェアライフを検討する3つのステップ
いきなり愛車を手放すのは勇気がいります。まずは、今の暮らしとカーシェアがマッチするかどうか、シミュレーションすることから始めてみましょう。
ステップ1:年間の維持費を計算してみる
まずは現状の把握です。ガソリン代だけでなく、税金、保険、車検代、駐車場代、タイヤなどの消耗品費をすべて書き出して、年間の合計を出してみてください。それを12ヶ月で割ると、ひと月あたりの車のコストが見えてきます。この金額と、月に数回カーシェアやタクシーを使うコストを比べると、驚くほどの差が出ることも少なくありません。
ステップ2:近くのカーステーションを探す
自宅から徒歩圏内にカーシェアの車両(ステーション)があるかどうかが、続けられるかどうかの分かれ目です。大手のカーシェアサービスのサイトやアプリで地図を開き、自宅周辺の状況をチェックしてみましょう。意外と近所のコインパーキングに設置されていることに気づくかもしれません。
ステップ3:会員登録して短時間だけ使ってみる
多くのサービスは、初期費用無料や月額費無料のプランを用意しています。まずは登録だけして、買い物のために1時間だけ借りてみてください。予約から乗車、返却までのスマホひとつで完結するスムーズさを体験すると、これならいけるかも、という実感が湧いてくるはずです。
身軽さと選べる楽しさを手に入れる
所有から共有へ切り替えることのメリットは、経済的な節約だけではありません。
その日の目的に合わせて車を選べるのも大きな魅力です。細い道が多い街中への買い物なら小回りの利く軽自動車、家族でのキャンプなら荷物がたくさん積めるSUVやミニバンといった具合に、使い分けることができます。常に整備された比較的新しい車に乗れるので、洗車やオイル交換といったメンテナンスの手間から解放されるのも嬉しいポイントです。
また、社会全体で車をシェアすることは、必要な車の総数を減らすことにつながります。それは車の製造や廃棄にかかるエネルギーを減らし、駐車場のスペースを緑地や他の用途に使える可能性を広げる、とてもサステナブルな選択でもあります。
共有だからこそ気をつけるべきマナー
自分だけの車ではないからこそ、少しの配慮が大切になります。
特に気をつけたいのが返却時間です。次の予約が入っている場合、遅れると次の方に迷惑がかかってしまいます。渋滞のリスクも考えて、余裕を持った時間設定で予約をするのが鉄則です。
また、車内にはゴミを置き去りにせず、来た時よりもきれいにして返すくらいの気持ちで利用しましょう。ガソリンが減っていたら給油をしてあげる(多くのサービスでは給油割引などが適用されます)など、次の方への思いやりを持つことで、コミュニティ全体が気持ちよく利用できる循環が生まれます。
まずは地図アプリで近所を検索
今週末は、スマホの地図アプリやカーシェアサービスのサイトを開いて、「カーシェア」と検索してみませんか?
「あそこのパーキングにもあったんだ」という発見があるだけで十分です。もし維持費の計算をして、今の車よりも安くなりそうなら、次の車検のタイミングで切り替えを検討するのも一つの手です。車を持たないという選択が、家計にも心にも、新しい余裕を生み出してくれるかもしれません。
