電気代の明細を見て「また上がっている」とため息をつく季節。節約のためにエアコンの設定温度を控えめにしようと頑張るけれど、暑すぎたり寒すぎたりして、結局我慢できずに温度を変えてしまう。そんな経験はありませんか。実は、設定温度をいじる前に、もっと効率よくお部屋を快適にする方法があります。それは、エアコンの負担を減らす「ケア」と「環境づくり」です。
エアコンの力を引き出す3つの見直しポイント
エアコンが頑張りすぎなくてもいい環境を作ってあげることが、一番の省エネになります。今すぐできる3つのポイントを見ていきましょう。
ステップ1:フィルター掃除は2週間に一度を目安に
基本中の基本ですが、フィルターのホコリは一番の大敵です。目が詰まっていると、空気を吸い込むのに余計なパワーが必要になり、冷暖房の効率がガクンと落ちてしまいます。掃除機でホコリを吸い取るか、汚れがひどい時は水洗いをして、風通しの良い日陰で乾かしましょう。これだけで電気代が数パーセント変わると言われています。
ステップ2:窓際をガードして熱の出入りを防ぐ
実は、夏に入ってくる熱の約7割、冬に逃げていく熱の約5割は「窓」からです。エアコンをつける時は、カーテンやブラインドをしっかり閉めましょう。特に夏場は、厚手のカーテンや遮光カーテンを使うことで、外からの熱気をシャットアウトできます。窓と部屋の間に空気の層を作るイメージです。
ステップ3:室外機の周りに物を置かない
意外と忘れがちなのが、外にある室外機です。室外機は部屋の中の熱を外に逃がしたり(冷房時)、外の熱を取り込んだり(暖房時)する重要な役割を持っています。吹き出し口の前に植木鉢や自転車、カバーなどが置いてあると、熱のやり取りがスムーズにできず、エアコンが無理をして運転することになります。周りをスッキリさせて、風通しを良くしてあげましょう。
空気がきれいになり、お部屋もすぐに快適に
これらのケアを行うメリットは、電気代の節約だけではありません。
フィルターをきれいに保つことで、エアコン内部のカビや嫌なニオイの発生を抑えることができます。エアコンをつけた瞬間に「なんだか空気が淀んでいるな」と感じることが減り、深呼吸したくなるような清々しい空間で過ごせます。
また、窓の断熱を意識すると、冷暖房の効きが驚くほど速くなります。「エアコンをつけてもなかなか涼しくならない」というストレスが減り、設定温度を無理に下げなくても十分涼しさを感じられるようになります。結果として、身体への負担も減り、健康的な暮らしにつながります。
無理な内部洗浄はプロに任せる勇気を
掃除が大切とはいえ、エアコンの内部まで自分できれいにしようとするのは避けたほうが無難です。
市販の洗浄スプレーを使って冷却フィンなどを掃除しようとすると、洗剤が残って故障の原因になったり、最悪の場合は発火のリスクにつながったりすることもあります。フィルターより奥の汚れが気になるときは、無理をせず専門のクリーニング業者に依頼しましょう。プロに頼むと費用はかかりますが、故障のリスクを避け、性能を完全に回復させるための必要経費と考えれば、決して高いものではありません。
まずはフィルターを外して見てみよう
今週末は、エアコンの前面パネルをパカッと開けて、フィルターの状態をチェックしてみませんか?
もし白くホコリが積もっていたら、掃除機で吸い取るだけでOKです。そのたった5分の作業が、来月の電気代と、家族の快適な時間を守ってくれます。きれいになったフィルターを戻したときの「カチッ」という音は、なんだか良いことをした合図のようで、とても気持ちがいいものですよ。
